オンリーワン技術
「こんなことできないかな?」をカタチにしましょう!
当社のオンリーワンとは
織物機械の進化
知っていますか?
織物機械の進化の方向性…。
「織物を安定して大量生産できる機械を作る」というテーマは、昔も今も変わっていません。
エアージェット織機は、日本では1980年ころから実用機が生産され始めました。それ以来、織機メーカーは織物の生産速度を上げること、つまり織物の生産コストを下げる技術開発を継続して行っています。
織物機械の進化の大まかな流れはこれに間違いないと思います。
織機に求められる性能は、織物の生産コストを落とす力ということなのですね。そして最新織機を導入した織物工場は、そのコスト競争力で市場シェアを広げていくというシナリオを採用します。乱暴な言い方ですが、コスト競争力は後出しジャンケンみたいなものです。あとから出てくる最新の機械を導入したところが一番強いですね。日本の繊維も強い時期がありました。でも、後出しジャンケンなので負けちゃったんですね。
ですから、日本の私たちは、大量生産力・コスト競争力を競う、後出しジャンケン分野は狙えません。狙いたくてもやれません。(後出しジャンケンの順番がもう一度巡ってくればいいですけど…笑)
進化の方向性
ええ?
じゃあどんな分野をやればいいの?
うう…それはすみません、わからないです…。
分野はわかりませんが、伸ばさなきゃいけない方向だけはわかります。それは織機の進化の方向とは別の軸・別の向きに間違いありません。独自性ですね。
私たちは、織物の「織り方の専門家」です。
独自性にはノウハウがつきものです。私たちのノウハウは、やはり機械改造や専用冶具という形になっています。逆に言えば、もし機械改造や冶具などがなければ、たいした独自性ではなく、背伸びすれば誰もが到達可能な技術範囲と言えます。
織物を作れる工場はあります。しかしその多くは織機のスペックを超えた織物を作る術を知りません。織物の織り方の理論を使える工場、ノウハウを織機に搭載できる工場、織機構造を織機メーカーにオーダーできる工場も多くないでしょう。そんな、織物は作れるが織機を知らない工場が多い中で、私たちは織物の織り方の専門家であることをアピールします。これが当社の独自性・オンリーワンです。
阪上織布株式会社の技術
「無いものをつくる」技術開発
私たちのオンリーワン技術は、実は昔の要素技術を現代風に修正・アレンジ・組み合わせた「生産技術」です。
その要素は文献などから拾い集めました。一番古い文献は1910年台だったと思います。100年以上前のものです。その、織物の文献をさかのぼって調べた時、おや?っと気づきました。「ある年代より前になると、織物に関する文献はヨーロッパと日本にしかない」のです。ムムッ織物の歴史はヨーロッパと日本にしか残ってないのか…。織物の歴史は、織物の技術史そのもの…。じゃあ、新しい織物を生み出す土壌も、ヨーロッパと日本にしかない…。そう私は確信しました。全く新しいものってなかなか作れないですからね。
で、話は変わりますが、文献には【帝国】ってハンコが押してあって、文章は変な漢字と変な文体で書かれてあるんです。おもしろいなーと思ったのが、「お!大日本帝国!!」という歴史ノスタルジーに感動した部分と、「ほんとに日本語かよ!読めねーじゃねーか!!」っていう困った部分でした。(詳しくは超高密度技術の 開発に至るまで を参照。)
話を戻しますが、開発はこれからも要素技術の再編を行っていきます。でも、日本ってどんどん生産を行う国でない方向に行ってますよね?
東京オリンピック後、日本の産業はコンテンツ・ゲームなど「創造性」の方向にさらに舵を切っていきます。そして今はモノが売れない時代‥、「便利」よりも「面白いもの」「気持ちのいいもの」が求められる時代です。もう「機能」なんか必要ないのかもしれませんね。
というわけで、今後は「生産技術」に軸足をおきながらも「創造性」というキーワードでの取り組みをしていきたいです。
独自の織物技術について
おもしろい織物や技術をご紹介します。
これからの取り組み
創造性を持つ取り組みって何でしょうね…。
この時代ってもう何でもありなんですよね。ご存知です?布地に3Dプリントを組み合わせた技術や、服や布製品が作れる3Dプリンターがあることを。すごいですよね。服飾デザインの可能性はビックリするくらい広がるでしょうし、服も自分で作っちゃえ!ですよ。もう気絶するくらいおもしろいですよね。で、創造性を持つ取り組みの話でしたね。今後は、そういう技術を使った取り組み、イベント的な取り組みになりそうですが、行いたいですね。
これらは、今までウチとは関連がうすかった人達、例えばクリエイターさん達といっしょに進めていきたいですね。何でもありの時代ですから、突飛なことをして創造性を醸したいです。もう無茶苦茶言ってますが、やりすぎると会社傾くので気をつけなくちゃですね。
遠回りかもしれませんが、自分たちの独自性・オンリーワン技術を、おもしろい形にして紹介し、見てもらい、いじってもらうことで、もっと使いやすい形に変えていければなーと考えています。