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産地キャパ2/3の危機

こんにちは!

産地キャパ2/3の危機 の阪上元彦です。

コロナが始まって、もう一年がすぎました。まだ、どんな形で収束していくのかもわかりません。自分たちを取り巻く状況も、大きく変わりました。

織物の準備工程のひとつにサイジング工程があります。それは大きな糸巻きにタテ糸を巻く工程で、なくてはならない工程です。

コロナ禍の影響で、2020年11月南大阪の準備工程3社のうち1社が廃業、産地が持つタテ糸準備工程のキャパは2/3に縮小しました。

現在(2021年3月)、産地の仕事量はコロナ前の半分近くまで減少しているため、大きな混乱はないですが、今後ゆるやかにコロナ前の8割まで回復すると予測されています。

その場合、回復する需要に対して準備工程が追いつかず、産地の仕事量は準備工程のキャパに見合ったものに減衰、つまり産地規模はコロナ前の2/3に縮小すると予想しています。産地の課題ですね。

と同時に、ウチが被る負の影響もおおきいと考えられ、企業としての存在価値を失いかねない状況と考えています。ウチの課題でもあるわけです。

下図は弊職がイメージしている、産地の準備工程業についてコロナ前後の仕事量変化です。コロナが回復しても、産地全体で33,600千円以上が失われるイメージです。

ウチの規模も必然的に2/3となります。想像したくないイメージですね。

なので、以前からBCPとして温めていた計画「整経機導入」を前倒しで進めることにしました。