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織物の歪みをコントロール

こんにちは!

織物の歪みをコントロールの阪上元彦です。

今日は、織物の幅と歪みの話をすこし…。

阪上織布には30台の織機があります。そのうち27台が2.5m幅の織機です。一般的な織機の幅(1.7~1.9m)に比べるとかなり広いですね。

で、2.5mの織機を使っても、2.5mの織物ができずに2.3m幅くらいに縮んじゃいます。なぜなんでしょうか…。

織物はタテ糸とヨコ糸で作られています。織物をほどくと糸がうねっていますよね。この「糸のうねうね」が関係しています。

もし、「タテ糸がうねってて(屈折してて)、ヨコ糸は真直ぐ」ならば2.5mの織物になるのですが、実際はヨコ糸も屈折するので結果として2.3m幅に縮んじゃうのです。

その「ヨコ糸の屈折」ってのが結構厄介で、ゆがんだ織物、平らでない織物の原因になってるんです。

ど素人(辛口すみません!)な織物工場に「織物ゆがんでるよ!」と言っても「こんなもんですわ」と言われてハイ!終了です。

織物の幅縮みはどうにもなりませんが、織物のゆがみ…(「織物の内部歪み」と呼んでいますが)はコントロールすることができます。

そして、織物染色でみられる原因不明のタテ筋(耳部に多いね)などは、案外この内部歪みに関係してます。

ここ大丈夫かな…と思ったら、「織物の歪みをコントロールできます?」と聞いてみてください。

織物のプロにたどり着く一歩です!

 

「阪上さんそんなこと言って、歪みのコントロール…ほんとに知ってるの?」

「ハイ!プロですから」

「でも阪上さん…人間的に歪みまくってるよ」

「カンケーあらへん!」(笑)