こんにちは!
織物の理想モデル の阪上元彦です。
織物の理想モデルは、
タテ糸がクネクネ曲がり、ヨコ糸はピーンとまっすぐな織物です。
実際の織物はタテヨコ共にクネるので、理想はもろくも崩れ去るのですが、
しかしタテ糸密度が大きくヨコ糸密度が小さい時、理想モデルに近くなります。
糸の太さがタテヨコ同じなら、ヨコ糸密度/タテ糸密度が0.556。
糸密度の比がその数字より小さいと、理想モデルで話ができます。
理想モデルになると何が嬉しいかというと、織物のゆがみが小さいのです。
もし、ゆがみの小さい織物が欲しければ、まず、タテヨコの糸密度の比を意識することです。
じゃあ、織物のゆがみって何でしょう…?
織物の歪みは、タテ糸のクネクネ度(クリンプの大きさ)に関係があります。
タテ糸のクリンプは、織物の中心は大きく、端部は小さい傾向にあります。
ですから、100mのタテ糸から織られた場合、織物の真ん中は短く(90m)、耳端ほど長く(92m)なります。
「真ん中と耳端の長さの違い」これがゆがみの正体です。
クリンプの大きさが影響するんですね。
織物のゆがみは、糸密度の比が1に近いほど、また高密度になるほど、織物の巾が広くなるほど、大きくなります。
そんな場合、タテ糸のクリンプが大きくなるように織れば、ゆがみは小さくできます。
織物の理想モデルを意識して織ることで、ゆがみは小さくすることができるんです。
司会者: 「どうでもいいですけど阪上さん」
司会者: 「来年の目標はなに?」
阪上: 「『イイネ!』を2倍に増やすこと」
司会者: 「いま、イイネ何個?」
阪上: 「1個」
司会者: 「目標ちっさ!」