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織物の設計

カバーファクターと製織の限界

こんにちは!

カバーファクターと製織の限界 の阪上元彦です!

業界で、カバーファクターっていう指標があります。

糸密度 / √糸番手  という計算式です。

織物にどれだけ糸が詰まっているかを表します。

その指標は織物を織る時の難易度としても使えます。

例えば、綿糸40/1を使った平織り、120本/インチ×110本/インチの場合、
カバーファクターは36.37です。

一般的には、この数字が製織の限界です。

なのでこの数字付近ならば、難しい織物だよということです。

ちなみに阪上の製織限界は42付近です。

 

前回の話、タテヨコ比が1に近くて、高密度になるとユガミが大きいってお話ですが、この綿糸40/1を使った平織り120本/インチ×110本/インチの織物も、ゆがみは大きいです。

そして、ゆがみが大きくなれば織るのも難しくなります。

話を戻しますが、このカバーファクターは何かとよく使います。

耳の設計、組織を変えるとき、素材を変えるときなどです。

カバーファクター計算を用いた耳設計(巻かない織物の耳ってどうつくるの?)

先ほど、綿の平織りの製織限界が36.37と紹介しました。

ポリエステル、ナイロン、pp、…材料によって製織の限界は違います。

比重の違いで、糸の太さが違うからです。

 

司会者: 「どうでもいいですけど、阪上さん」

司会者: 「いいね! 増えました?」

阪上:  「『残念な生き物』の気持ちが分かる」

司会者: 「いいね!」

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